横浜市 通園バス安全管理マニュアル 約3割で整備されず

静岡県で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受けて、横浜市が市内の保育施設や幼稚園について調べたところ、およそ3割で通園バスの安全管理マニュアルが整備されていなかったことが分かりました。
市では新たにガイドラインを作り、マニュアルの整備を促すことにしています。

事件を受けて横浜市が先月、市内1700あまりの保育施設や幼稚園などを対象にアンケート調査を行ったところ、回答があった中の、およそ3割で通園バスの送迎に関する安全管理マニュアルが整備されていませんでした。
このため、横浜市はマニュアルの整備を促すため、新たに安全管理のためのガイドラインを作成しました。
具体的には、バスが園に到着した後は、添乗員と職員が乗車名簿と出欠簿を照らし合わせて取り残された園児がいないかダブルチェックを行うことや、バスの最後尾まで行って、丁寧に目視で確認することを求めています。
また、園児が当日送迎を利用しない場合に、保護者からどのような手段で、何時までに連絡をもらうか定めるよう求めています。
横浜市は「ガイドラインを参考として市内の保育・教育施設が児童の車両送迎に関する安全管理について再点検することで、児童の安全な送迎を確保できるよう支援していく」としています。