米軍兵士による性暴力事件 山口県内でも令和4年に非公表事案

沖縄県でアメリカ軍兵士による性暴力事件の情報が政府や警察から県側に伝えられていなかったことをめぐり、山口県内でも、おととし(令和4年)、アメリカ軍関係者が強制わいせつ事件で書類送検されていたものの、警察が公表していなかったことが分かりました。

山口県警などによりますと、おととし、アメリカ軍関係者を強制わいせつ事件で書類送検し、山口地方検察庁岩国支部が、その後、不起訴処分にしたということです。
山口県警は、この事件について、当時、報道機関などに一切、公表しておらず、犯行の日時や場所、それに加害者の年齢や性別なども明らかにしていません。
その理由について、山口県警は、「公益上の必要性と被害者などのプライバシーへの影響を考慮した」としています。
沖縄県では、先月(6月)下旬以降、アメリカ軍兵士による性暴力事件が相次いで発覚し、事件の情報が政府や警察から自治体側に伝えられていなかったことも明らかになっています。
沖縄の事件を受けて、山口県と岩国市が中国四国防衛局に問い合わせたところ、「捜査機関の活動内容に関わる事柄であり、お答えを差し控える。捜査当局の判断を前提として個別具体的な事案の内容に応じ、適切に対応してきている」という回答があったということです。