手足口病・新型コロナ 感染者急増で感染対策の徹底呼びかけ

山口県内では、幼い子どもを中心に感染する「手足口病」が依然として増えているほか、新型コロナウイルスの新たな変異株による感染者も急増していて、県は感染対策の徹底を呼びかけています。

手足口病は、主に幼い子どもが感染し、手足や口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、例年、夏に患者数が多くなり、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
県によりますと、7月14日までの1週間に県内43の医療機関で新たに報告された感染者は744人と、前の週より170人増えました。
1医療機関あたりの人数は17.3人と、県の警報の基準となる5人を大きく上回っていることから、県は6月末に発表した警報を継続しています。
年齢別では1歳児が最も多く235人、次いで2歳児が146人などとなっていて、感染者の93%を5歳以下の子どもが占めています。
また、7月14日までの1週間に県内67の医療機関で新たに報告された新型コロナウイルスの感染者は872人と、前の週より2倍近く増えました。
県内ではことし4月下旬ごろから感染力が高い「KP.3」と呼ばれる新たな変異株が検出され、現在ではほとんどを占めています。
県健康増進課は「これから夏休みが始まり人と接触する機会が増えるので、こまめな手洗いやせきエチケットなどより一層の対策を心がけてほしい」と呼びかけています。