台湾産パイナップル 防府市の学校給食に初めて提供

台湾との交流事業が続けられている防府市の学校給食に、旬を迎えた台湾産のパイナップルが初めて提供されました。

防府市では、大正から昭和にかけて台湾総督を務めた上山満之進の出身地であることをきっかけに、民間の交流団が台湾を訪問するなど、交流事業を続けています。
9日は、市内の小中学校の給食に台湾南部の嘉義県産のパイナップルが提供されました。
いまの時期は、特に甘い品種のパイナップルが旬を迎えていて、嘉義県の翁章梁 知事などが、国府中学校を訪れ、3年生の生徒たちといっしょに給食を味わいました。
また、生産者の陳映延さんが、「嘉義県は水が豊富で昼と夜の温度差が大きいので、パイナップルは甘みが強くて香りもよい」と特徴を説明していました。
台湾産のパイナップルは、以前は輸出の9割以上が中国向けでしたが、3年前(2021年)に中国が輸入を停止したことから、台湾では新たな輸出先の開拓を進めていて、今回、防府市が学校給食用に初めて購入したということです。
パイナップルを食べた生徒は、「今まで食べたパイナップルよりも甘くておいしいです」と話していました。
また、嘉義県の翁知事は、「子どもたちに嘉義の農産物を知ってもらい、好きになってもらいたいです。山口への輸出をもっと増やしたいです」と話していました。