下関の造船所 海上保安大学校の練習船「いつくしま」の引渡式

広島県呉市にある海上保安大学校で海上保安官の幹部候補生を養成するための練習船「いつくしま」の引渡式が1日、下関市の造船所で行われました。

引渡式には海上保安庁や造船所の関係者らおよそ100人が出席し、はじめに船の引渡書と受領書の授受が行われました。
そして、海上保安大学校の筒井直樹大学校長が、「『いつくしま』の乗組員には、海上保安庁の幹部職員を育てる練習船の指導者として、人材育成という重要な任務に最大限の力を発揮してほしい」と海上保安庁長官の訓示を代読しました。
「いつくしま」は全長134メートル、総トン数5500トンで、実習生が操船方法を学ぶ専用のブリッジや100人規模の実習生が講義や訓練を受けることができる部屋などが備えられています。
「いつくしま」は、7月1日付けで呉海上保安部に配属され、乗組員の訓練を行ったあと、8月中旬から実習生の訓練が始まる予定です。
「いつくしま」の高橋邦彰船長は「この練習船であらゆる海上保安業務に対応できる幅広い視野と柔軟な思考を持った海上保安官を育てていきたい」と話していました。