陸上自衛隊「レンジャー訓練」終え 隊員たちの帰還式 山口

陸上自衛隊の中でも最も厳しいとされるレンジャー訓練を終えた隊員たちの帰還式が、山口市の山口駐屯地で行われました。

陸上自衛隊の「レンジャー」は災害時や有事の際に部隊の先頭に立って任務の遂行にあたる隊員で、養成訓練ではおよそ3か月にわたって食料を自力で調達したり、数日間山の中を縦走したりするなど強じんな体力と気力が求められます。
24日はこの厳しい訓練を乗り越えた20歳から31歳までの11人の隊員の帰還式が行われました。
式では、帰還した隊員が訓練の完了を報告し、山口駐屯地の第17普通科連隊長から隊員たちにレンジャー記章が授与されました。
自衛隊によりますと、記章の真ん中に描かれているダイヤモンドには「固い意志」、周囲に描かれている月けい樹には「栄冠」の意味が込められているということです。
その後、隊員は出迎えにきた家族たちと再会の喜びを分かち合い、用意された料理をおいしそうに食べていました。
レンジャー訓練で学生長を務めた山田裕太3等陸曹は、「つらい訓練やきついと思った時に子どもや家族の存在がすごく助けになりました。レンジャー隊員になったことに誇りを持っていきたいです」と話していました。