JR山口線の新駅設置 山口市が検討を凍結

山口市は、JR山口線の利用促進に向けて市内に新たな駅を設置することを検討していましたが、調査の結果、多額の事業費が見込まれることなどから、検討を凍結することになりました。

山口市は、市内を走るJR山口線の利用促進につなげようと、沿線で、▽山口情報芸術センターや済生会山口総合病院、それに、情報関連の企業などが集まる湯田温泉駅と山口駅の間の山口市中園町周辺に新たな駅を設置する検討を進めていました。
これに伴い、市は、新たな駅設置の効果や課題について調査を進め、今月(6月)公表された結果によりますと、新駅設置で1日あたり617人の新たな利用者が見込まれる一方で、駅舎や線路の工事などにおよそ20億6000万円の事業費が必要なことがわかりました。
このため、市は、多額な事業費を要することなどから、「現時点においては慎重な検討を要する」として検討を凍結することになりました。
山口市交通政策課は、「新駅設置の検討は保留になったが、引き続き、JR山口線の日常利用やビジネス、観光における利用促進に力を入れていきたい」としています。