人力車引く男性が集めた貴重な資料を公開 萩

萩市の城下町で長年、人力車を引いてきた男性がこれまでに集めた珍しい人力車の資料を公開する催しが始まりました。

この催しは、体験を通じて萩の文化や暮らしに触れてもらおうと、市などが進めている「萩まちじゅう博覧会」のプログラムのひとつで、城下町の中にあるカフェの一角で行われています。
公開されているのは、40年以上人力車を引き続けている中原省吾さんが、およそ30年にわたって集めた人力車に関する貴重な資料です。
このうち、タイヤに焦点を当てたコーナーでは、木製の車輪から空気入りのゴム製タイヤになるまでの変遷が紹介されています。
また、人力車が輸出されていたころのカタログや、人力車を手作りしたことがある中原さんならではの貴重な部品コレクションだけでなく、中原さん自身による詳しい解説も魅力となっています。
中原さんは「誰も見に来ないかと思ったら意外に来てくれるので驚きました。乗ったことがある人もない人もぜひ来てほしいです」と話していました。
このプログラムは、6月1日まで萩市内のカフェで行われています。