JR山陰本線 6月22日から部分的に運転再開の見通しに

去年6月末からの記録的な大雨で被害を受け、長門市駅と小串駅の間で運転を取りやめているJR山陰本線は、来月(6月)22日から部分的に運転が再開される見通しになりました。

JR山陰本線は、去年6月末からの記録的な大雨で大きな被害を受け、長門市駅と下関市の小串駅の間で運転を取りやめています。
23日、山口市で開かれたJR西日本の会見で、中国統括本部広島支社の広岡研二 支社長は、長門市駅と人丸駅の間と、滝部駅と小串駅の間の2つの区間について、来月22日の始発から、通学の時間帯を中心に運転を再開することを明らかにしました。
一方、橋脚が傾くなど、深刻な被害が出ている人丸駅と滝部駅の区間は、復旧工事に1年半ほどかかり、運転再開は来年度中になる見通しだということです。
この区間や運転を再開する区間の通学の時間帯以外は、引き続き代行バスを運行するということで、JRでは、来月7日から設備の安全確認や運転士の訓練のための試運転を行うことにしています。
一方、全線で運転を見合わせている美祢線について、広岡支社長は、「河川改修が必要で復旧の判断ができないうえ、被災前から利用客も伸びておらず、美祢線が地域交通で果たす役割を議論していきたい」と述べました。