UBE 昨年度グループ決算 8年ぶりに減収増益

宇部市に本社がある化学メーカー、「UBE」の昨年度のグループの決算は、主力のナイロン原料の販売が不調だったことなどから、8年ぶりに減収増益となりました。

「宇部興産」からおととし社名を変えた「UBE」の昨年度のグループ全体の決算は、売り上げが4682億円と前の年度より265億円減少した一方、もうけを示す営業利益は225億円と前の年度より62億円増加し、8年ぶりの減収増益となりました。
これは、中国経済の停滞の影響で主力のナイロン原料の販売が不調だった反面、風力発電に用いられるセラミックス素材など高機能な化学製品の販売が好調だったことが主な要因だとしています。
また、今年度の業績の見通しについては、高機能製品の転換に力を入れることなどで売り上げは5100億円、営業利益は270億円と増収増益を見込んでいます。
UBEの高瀬太常務執行役員は、「増益となったことは、将来的に目指す会社の姿に向けて計画どおり進んでいると受け止めている。これからも高機能な化学製品に力を入れていきたい」と話しています。