「SLやまぐち号」運転再開を前にボイラーに“火入れ”

JR山口線を走る人気の観光列車、「SLやまぐち号」が、修理を終えて3日から2年ぶりに運転を再開するのを前に、蒸気機関車のボイラーに火をともす「火入れ」が行われました。

山口市の新山口駅と島根県の津和野駅の間を結ぶ「SLやまぐち号」は、蒸気機関車「D51」の石炭や水を積む「炭水車」の故障で、おととし5月から運休していましたが、京都での修理を終え、3日から2年ぶりに運転を再開します。
2日は、山口市にあるJR西日本の車両基地で、蒸気機関車のボイラーに火をともす「火入れ」が行われました。
石炭を入れたボイラーに火のついた新聞紙が投げ込まれると徐々に火が燃え広がり、煙突からは黒い煙が立ち上りました。
点火したボイラーは、3日の運転再開に向けて走行に適した圧力を維持するため、夜通しで管理するということです。
JR西日本によりますと、大型連休中に運行が予定されている「SLやまぐち号」は、すべての座席の予約が満席になっているということです。
下関総合車両所新山口支所の太田浩介 支所長は、「みなさんに長い間お待ちいただいた。元気な姿で走らせられるよう努力していきたい」と話していました。
JR新山口駅では、3日午前10時から運転再開を祝う式典が開かれ、「SLやまぐち号」は、午前11時前に出発する予定です。