村岡知事 “過度に東京に一極集中する日本全体の構造の問題”

民間の有識者グループが、人口減少によって「最終的には消滅する可能性がある」として、山口県では8の市と町を挙げたことについて、村岡知事は、「出生率の低い東京にこそ問題意識を持ってほしく、人口減少は、過度に東京に一極集中する日本全体の構造の問題だ」と指摘しました。

有識者グループ「人口戦略会議」は、24日、2050年までの30年間で20代から30代の女性が半減し、「最終的には消滅する可能性がある」とした自治体を発表し、県内では、美祢市や田布施町など、8の市と町が含まれています。
これについて、村岡知事は、25日の定例記者会見で、県も人口減少対策にすでに最優先で取り組んでいるとしたうえで、「地方よりも出生率の低い東京にこそ問題意識を持ってほしい。この問題は地方で起きている問題ではなく、日本全体の構造の問題で、国は、より強力な少子化対策や東京一極集中の是正策をやっていただきたい」と指摘しました。
また、国体=国民体育大会から名称を変えた国民スポーツ大会の開催をめぐり、一部の知事から見直しの声が出ていることについて、村岡知事は、財政的な負担は大きいとしたうえで、「どうすれば持続的に開催できるのかを考えていく時期だ」と述べ、見直しの議論が必要との認識を示しました。