マツダ 昨年度の国内生産台数 2年連続で増加

自動車メーカーのマツダが、昨年度(2023年度)、国内で生産した台数は、前の年度に比べて4%余り増えて、2年連続で増加しました。
これは、アメリカやヨーロッパ向けの輸出が大幅に伸びたためです。

マツダが昨年度1年間に国内で生産した台数は、前の年度より4.5%増えて79万9066台で、2年連続で増加しました。
工場別では、広島県の本社工場が前の年度より2.3%増えて52万2516台、山口県の防府工場が9.1%増えて27万6550台でした。
これは、アメリカやヨーロッパ向けの輸出が大幅に増えたことに加えて、供給が不足していた半導体関連の部品の共通化を進めたためです。
また、昨年度の世界全体での新車の販売台数は、前の年度より11.8%増えて124万668台で、6年ぶりに増加しました。
販売台数の内訳を見ると、アメリカは、前の年度より24.6%増えて37万5073台で、過去最高になったほか、中国では14.7%、ヨーロッパでは12.5%増加した一方、日本国内は、2.8%減って2年ぶりの減少になりました。
マツダは、「アメリカで『ラージ商品群』と呼ばれる大型のSUV=多目的スポーツ車の販売が好調なほか、中国では、販売価格の見直しや新型車導入の効果が出ている」としています。
また、新たな採用計画を発表し、今年度(2024年度)、技術系の中途採用を前の年度より2倍以上増やして、307人採用する方針です。
これは、電動化やカーボンニュートラルへの対応を強化するためで、中途採用の人数が来年度(2025年度)の新卒採用の人数を上回るということです。