県内に自生する草花 約250種類の植物紹介する企画展 山口

植物に興味を持って自然を大切にしてもらおうと、県内に自生する草花など、およそ250種類の植物を紹介する企画展が山口市で始まりました。

この企画展は、山口市の県立山口博物館で25日から始まり、植物担当の学芸員が採取・撮影した草花や樹木の標本やパネルを中心に、およそ250種類、800点余りの植物が紹介されています。
このうち、県内各地の植物を紹介するコーナーでは、山陽小野田市の海岸で採取した、葉がスプーンの形をした「ハマサジ」と呼ばれる草や、県内では主に標高1000メートル前後の場所に自生する「ブナ」などの標本が展示されています。
また、植物の研究を振り返るコーナーでは、NHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルになった植物学者、牧野富太郎 博士が、大正10年に光市の虹ヶ浜で採取した「ニジガハマギク」の標本とともに、博士が命名したことが紹介されています。
企画した杉江喜寿 学芸員は、「年に60回は各地に撮影に訪れ、県内の植物を紹介することをライフワークにしています。南方や北方系が混じり合っておもしろい植物がたくさんある山口県の植物のすごさを感じてもらいたい」と話しています。
この企画展は、休館日の月曜日を除いて6月16日まで開かれています。