美祢市長選 現職の篠田氏が2回目の当選

現職と元市長による2人の争いとなった美祢市長選挙は、21日投票が行われ、無所属の現職で、自民党と公明党が推薦する篠田洋司氏(60)が2回目の当選を果たしました。

美祢市長選挙の開票結果です。
篠田洋司、無所属・現、当選、7679票。
西岡晃、無所属・元、5310票。
無所属の現職で自民党と公明党が推薦した篠田氏が元市長の西岡氏を破って2回目の当選を果たしました。
篠田氏は美祢市出身の60歳。
昭和63年に美祢市の職員となり、市長統合戦略局長や副市長などを経て、前回・4年前の市長選挙で初当選しました。
選挙戦では長年の行政経験をアピールするとともに、人口減少が課題となる中地域活性化策や、去年6月末からの豪雨災害からの復旧や防災の強化などを訴え、支持を広げました。
投票率は70.18%で、5年前に行われた市長選挙の72.69%を下回り、過去最低となりました。

2回目の当選を果たした篠田氏は「美祢市は観光資源や農業など大きなアドバンテージを秘めている。市民に寄りそうスタンスは変えず、これからも全力で頑張りたい」と述べました。
また、報道陣の取材に対して「大雨災害のリスクを抱えている地域なので、去年夏の豪雨災害の復旧を確実に対応していくとともに、リスク回避の方法などを計画的に進めていきたい。住民との信頼関係をより大きくし、美祢市がワンチームになれるようにやっていきたい」と話していました。

落選した西岡氏は「草の根で地道に選挙活動を続けたが最終的には限界があり、今回の選挙で最後と思っていたので政治家としての活動はいったん終了したい。市民が篠田市長を選んだので存分に力を発揮してもらい美祢市政を前に進めてもらいたい」と述べました。