日銀下関支店 県内の景気「緩やかに回復」3か月連続据え置き

日銀下関支店は、山口県内の景気について、春休み旅行などが好調だった一方、半導体関連製品で生産調整が続いていることなどから、「緩やかに回復している」という判断を据え置きました。

日銀下関支店が発表した山口県内の金融経済情勢によりますと、「個人消費」は、物価高で食料品1品あたりの単価が上昇しているものの、販売は底堅く推移しているほか、春休みの個人旅行が好調で、飲食店でもファミリー客の利用が増えているとして、「着実に持ち直している」という判断を据え置きました。
また、「生産」は、主力の化学で半導体関連製品の生産調整が続いている一方、自動車で堅調な生産が続き、鉄鋼や非鉄金属に波及効果が出ているとして、「横ばい圏内の動きとなっている」としています。
この結果、日銀下関支店は、県内の景気について、「緩やかに回復している」という判断を3か月連続で据え置きました。
重本浩志 支店長は、個人消費について、「今後も底堅い動きが続くかどうかは、賃上げが物価高への警戒感をどれだけ和らげてくれるかに関係するので注視したい」と話しています。