漁船転覆1人死亡 砂利運搬船と衝突 徳山海上保安部が捜査

4月11日、山口市の沖合で漁船が転覆し、乗組員の男性1人が死亡した事故で、この船は、砂利運搬船と衝突していたことが海上保安部の調べで分かりました。
海上保安部は双方の船の乗組員に業務上過失致死傷などの疑いがあるとみて詳しい状況を調べています。

4月11日、山口市秋穂の南およそ20キロの沖合で、2人が乗る底引き網漁船の「大漁丸」が転覆しているのが見つかり、乗組員で宇部市に住む土屋一幸さん(59)が死亡しました。
もう1人の乗組員だった船長は「漁をしていたところ、ほかの船と衝突して船が転覆した」と話していたことから、徳山海上保安部が捜査を進めていました。
その結果、転覆した漁船は、砂利運搬船と衝突していたことが明らかになったということです。
海上保安部によりますと、衝突した砂利運搬船は香川県の石材会社が運航する「第十八天神丸」508トンで、日本人の乗組員5人が乗っていたということです。
徳山海上保安部は、双方の船の乗組員に対し、衝突を回避する義務を怠った過失往来危険の疑いや、業務上過失致死傷などの疑いがあるとして捜査を進めています。