「トクヤマ」大規模災害に備え周南市と支援協定 

周南市に本社を置く総合化学メーカーの「トクヤマ」グループは、大規模な災害が起きた際に、消防用水の運搬や車両への給油などによって消防活動を包括的に支援する協定を周南市と結びました。

周南市役所で行われた締結式には、藤井市長と「トクヤマ」グループの4社の代表が出席し、協定書を取り交わしました。
協定では、大規模な災害が起きた際、「トクヤマ」グループがミキサー車で消防用水を運んだり、移動タンク車で消防車両に給油をしたりするほか、船を提供して、離島への機材の運搬を支援するなど、周南市の消防による活動を包括的に支援します。
周南市によりますと、県内の市や町が災害時を想定して民間事業者と給水や給油、機材の運搬など、包括的な支援協定を結ぶのは初めてだということです。
トクヤマ徳山製造所の奥野康所長は「車両や船舶、防災の資機材を持っているので、ノウハウも含めて、協力できるのではないか」と話しています。
周南市消防本部警防課の松田光弘課長は「民間の力添えをいただけることで、消防力の充実・強化、市民の安全安心につながると思う」と話しています。