SNS通じた投資詐欺 60代女性が560万円余の被害

下関市の60代の女性がSNSを通じてうその投資話を持ちかけられて、現金560万円余りをだまし取られる被害があり、警察が詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、去年12月下旬、下関市の60代の女性が投資の勉強会に関する記事を見て、投資に詳しいとされる人物のSNSを見つけて連絡を取ったところ、助手を名乗る人物を紹介されSNSでやり取りを始めました。
その後、助手を名乗る人物から「アメリカで口座を開設した方がいい」とか「現金を引き出すには所得税を納付する必要がある」などとメッセージが届きました。
さらに投資資金や現金の引き出しには税金の手続きが必要だと言われ、指定された口座に6回にわたってあわせて565万円余りを振り込みました。
投資資金を出金できず、さらに追加で費用を求められたことから女性は不審に思い、警察に相談して被害に気づいたということです。
また、山口市の70代の女性はことし2月から4月にかけて、投資家を名乗る人物などとSNSでのやり取りを通じて、現金200万円をだまし取られる被害も明らかになりました。
警察はいずれも詐欺事件として捜査するとともに、投資を装ってSNSで金を要求するのは詐欺の手口だとして支払う前に家族や警察に相談するよう注意を呼び掛けています。