山口県「林業担い手確保・育成支援センター」設置

担い手不足が進む林業を支援しようと山口県は12日、県内6か所の森林組合に「林業担い手確保・育成支援センター」を設置し、人材の確保を強化することになりました。

このうち、萩市福栄地域にある阿武萩森林組合の事務所では、金子栄一組合長と県農林水産部の黒井大審議監が県産のヒノキ製の看板を掲げました。
国勢調査によりますと、県内で林業に携わる人は平成27年に997人いましたが、令和2年は655人と、5年で3割ほど減っています。
これまで、林業の就業支援などを行う県の外郭団体、「やまぐち森林担い手財団」が人材を確保してきましたが、減少数がそれを上回り、県は相談などよりきめ細かな支援を行うため、県内に6か所ある森林組合に支援センターを設置しました。
支援センターでは月に10日間、森林組合の元職員などの支援員が山林の所有者や林業に関心のある人に、経営に関する相談や補助金などの紹介に当たります。
黒井審議監は「林業に興味がある方や山を所有する方などに気軽に足を運んでもらい、多様な形で森林経営に携わっていただきたい」と話しています。