種田山頭火とゆかりの俳人の句や書を集めた企画展 防府

多くの自由律俳句を残した俳人、種田山頭火とゆかりの深い俳人の句や書などを集めた企画展が防府市で始まりました。

防府市の「山頭火ふるさと館」で開かれている企画展には、種田山頭火とゆかりの深い俳人の句や、山頭火の句を書や絵画で表現した作品など16点が展示されています。
このうち、「うどん供へて母よわたくしもいたゞきまする」は、山頭火が母の四十七回忌に詠んだ句で、交流のあった下関市の俳人、近木圭之介が掛け軸に筆でしたためた作品です。
「山あれば山を観る」は山頭火が記した碑を福岡の拓本研究家、水落龍勝さんが墨で写し取った作品で、四季折々の自然をありのまま受け入れようという心情が繊細な字体に込められています。
このほか、山頭火の放浪の旅を支えた俳人の句や、山頭火の句を地元の人たちが絵で表現した作品も紹介されていて、山頭火ふるさと館の高張優子学芸員は「山頭火が、影響を受け合った同じ時代の俳人や、後世の人によって今後も継承されていくことを感じてもらえたら」と話しています。
この企画展は休館日の火曜日を除いて7月21日まで開かれます。