「SLやまぐち号」5月から運転再開 JR西日本が発表

JR西日本は山口県と島根県を結ぶ観光列車の「SLやまぐち号」について、けん引する蒸気機関車「D51」の修理が終わり、5月から運転を再開すると発表しました。

新山口駅と島根県の津和野駅の間のおよそ63キロを結ぶ観光列車の「SLやまぐち号」は、けん引する蒸気機関車「D51」の石炭や水を積んで走る「炭水車」が故障したためおととしから運休しています。
JR西日本は10日の会見でこのほど修理が完了し、5月3日からおよそ2年ぶりに「SLやまぐち号」の運転を再開すると発表しました。
運転は土日と祝日を中心に1日1往復行われる予定で、4月22日からインターネットや窓口で指定席券の販売が始まります。
JR西日本中国統括本部の藏原潮本部長は「運転が再開できることは非常にうれしく、沿線から多くの人が出迎える様子が目に浮かぶ。山口県内の観光の活性化に少しでも役立ちたい」と話していました。
また、10日の会見では二酸化炭素の排出削減のため今年度中にJR岩徳線でJR西日本の営業車両としては初めてバイオディーゼル燃料を使った走行試験を行うことも発表されました。