「先帝祭」で披露「上臈道中」参加者が赤間神宮で初顔合わせ

平家の女官にふんした女性たちが、あでやかな衣装で下関市内を練り歩く、「上臈道中」の参加者が、4日赤間神宮で初顔合わせをしました。

「上臈道中」は壇ノ浦の戦いに敗れ、幼くして命を落とした安徳天皇の霊を慰めようと、毎年5月に下関市で行われる「先帝祭」で披露される伝統行事で、平家の女官にふんした女性たちがあでやかな衣装を身にまとってまちを練り歩きます。
5月3日の「先帝祭」を前に、4日は「上臈道中」に参加する女性やまつりの関係者などおよそ50人が、安徳天皇をまつる赤間神宮の本殿に集まり、行事の無事と成功を祈って神事が行われました。
神事のあと、参加者たちは境内にある別の場所で初顔合わせをし、自己紹介をしたあと本番に向けての決意を述べたり、今後の練習の日程などを確認したりしていました。
「上臈道中」で行列の先頭を歩く「振袖太夫」を務める下関市の大学2年生の市村美冬さんは、「周りの人に支えられ、とても熱い思いを感じるので精いっぱい意識して頑張りたいです」と話していました。
また、最後尾の「傘留太夫」を務める周防大島町の保育士の藤田久美子さんは、「下関の人たちの心に残る演舞を披露したいと思います」と話していました。