米軍の戦闘機が滑走路で停止 岩国錦帯橋空港の航空便に影響

4日午後、アメリカ軍岩国基地に着陸した戦闘機のタイヤに不具合が発生して滑走路上に停止するトラブルがありました。
この影響で滑走路が閉鎖され、基地の滑走路を利用している岩国錦帯橋空港の航空便にも欠航などの影響が出ました。

4日午後2時50分ごろ、岩国基地に着陸したF35A戦闘機が白い煙を上げたあと、滑走路上で横向きになって停止しました。
アメリカ軍によりますと、着陸の際に戦闘機のタイヤに不具合が発生したということで、パイロットにけがはなく滑走路に損傷もないということです。
NHKが岩国市に設置したカメラの映像では、トラブルのあと基地の関係車両などが戦闘機の周りに集まり、タイヤを交換しているような様子が見られました。
このトラブルの影響で滑走路が閉鎖され、基地の滑走路を利用している岩国錦帯橋空港の航空便に欠航や遅れなどの影響が出ています。
全日空によりますと、いつ滑走路の利用が再開されるかわからないということで、岩国市や防衛省なども情報収集を進めています。

滑走路が閉鎖になった岩国錦帯橋空港では、乗客から困惑する声が聞かれました。
空港ロビーの電光掲示板には航空機の出発時刻が未定と表示されていて、乗客が不安そうに電光掲示板を眺めたり空港の係員に問い合わせたりする姿が見られました。
なかには、予約をキャンセルして別の交通手段で目的地に向かう人もいました。
東京に向かう予定だった男性は、「出発すると思ってたら、アプローチのところで出発できませんとなって機内でしばらく待たされました。きょう中に東京に戻りたいので別の空港に行きます」と話していました。
また、出張で東京に行くという柳井市の男性は、「どうしてもあすまでに東京に行きたいので新幹線に乗ろうと思います。アメリカ軍基地の滑走路を間借りしているのでしょうがないですね」と話していました。
埼玉から旅行で訪れていたという女性は、「飛ばなかったらどうすればいいかわからないですね。もうちょっと待とうと思いますが困ります」と話していました。