JR西日本 山陰本線 2025年度中に復旧目指す

去年6月末からの記録的な大雨で一部区間で運転を取りやめている山陰本線について、JR西日本は復旧工事を進め、2025年度中に全区間で運転再開を目指すことを明らかにしました。

JR山陰本線は去年6月末からの記録的な大雨で大きな被害を受け、長門市駅と下関市の小串駅の間で運転を取りやめています。
山口市で開かれた会見でJR西日本中国統括本部広島支社の広岡研二支社長は、運転を取りやめているおよそ50キロの区間について被災状況に応じて工事を進め、運転を再開することを明らかにしました。
具体的には、長門市駅から人丸駅の間と滝部駅から小串駅の間の2区間は、線路内に流れ込んだ土砂を取り除く作業などを3月中に始め、ことし7月上旬までに完了させて運転を再開します。
また、橋脚が傾くなど被害が深刻な人丸駅から滝部駅の間は橋脚の設計など準備ができしだい復旧作業を始め、2025年度中の運転再開を目指します。
広岡支社長は「利用者の皆様にはお待たせして申し訳ない。復旧のめどがたったので、安全に工事を進めていきたい」と話していました。
一方で、全線で運転を見合わせている美祢線について「厚狭川のはん濫で被害を受けて山陰線とは状況が違う。地域の方と話し合いながら今後について考えたい」と述べました。