山口県教委 “飲酒運転で事故”など 教諭ら5人を懲戒処分

山口県教育委員会は、飲酒運転や金銭目的で第三者にキャッシュカードを譲り渡すなどしたとして、公立の小中学校や県立高校の教諭ら合わせて5人を、26日付けで懲戒処分にしました。

山口県教育委員会によりますと、萩市の萩東中学校の中村浩司教諭(61)は、去年(令和5年)6月、酒を飲んで車を運転し街灯に衝突する事故を起こし、警察に通報せず帰宅したということです。
また、萩市の多磨小学校の事務職員、小笠原なおみ主査(53)は、去年9月、缶チューハイを飲みながら車を運転して対向車と衝突し、下関中等教育学校の古井秀文非常勤講師(68)は、酒を飲んで運転して民家の壁に衝突する事故を起こしました。
県教育委員会は、公務員としての信用を著しく失墜させたとして、3人を26日付けで懲戒免職にしました。
このほか、徳山高校の63歳の男性教諭は、おととし(令和4年)10月、お金を得る目的で新たに開設した3つの銀行口座のキャッシュカードをSNSで知り合った第三者に譲り渡したとして、ことし1月に山口地方検察庁周南支部に書類送検されたとして、停職3か月の処分になりました。
岩国市麻里布小学校の39歳の男性教諭は、飲酒運転をしたとして、停職6か月になりました。
県教育委員会による今年度(令和5年度)の懲戒処分は合わせて11件で、去年に続き過去10年間で最も多くなりました。
県教育委員会の木村香織 副教育長は、「教育に対する信頼を大きく揺るがし深くおわびします。不祥事の根絶と信頼回復に向け全力で取り組んでいきます」と謝罪しました。