自然生かした観光推進へ 県がアウトドア用品メーカーと協定

山口県の自然を生かしたアウトドアツーリズムを推進して地域を活性化しようと県が25日、大手アウトドア用品メーカーと協定を締結しました。

県は山口市の「山口きらら博記念公園」をアウトドアツーリズムの拠点として再整備する計画を進めるなど、豊かな自然を生かした観光の推進に取り組んでいます。
こうした中、大阪市に本社がある大手アウトドア用品メーカーの「モンベル」と包括連携協定を結ぶことになり、25日県庁で村岡知事とモンベルの辰野勇会長が協定書に署名しました。
村岡知事は、「ニューヨーク・タイムズの記事で山口県が注目される中、観光振興の協定を結べて大変に嬉しい」とあいさつしました。
協定では、自然体験による健康の増進や子どもたちの生き抜いていく力の育成、地域の魅力発信と経済の活性化など、7項目の連携が盛り込まれています。
この協定に基づいて県内でカヤックと自転車、それに登山を組み合わせたスポーツイベントを開催するほか、モンベルがきらら博記念公園の再整備に関するアドバイスを行うということです。
締結式のあと辰野会長は、「山口県は海に囲まれ、秋吉台という世界屈指の自然環境もある。歴史・文化や人との触れ合いを発信していきたい」と話していました。