瑠璃光寺五重塔透明パネル 観光客から“見えにくい”との声も

屋根の改修工事のために外壁シートで覆われている山口市の国宝「瑠璃光寺五重塔」が見えやすいよう、山口県はシートの一部を透明なパネルに取り替えました。
しかし、訪れた観光客からは光が反射して見えにくいとの声もあがっています。

山口市にある国宝「瑠璃光寺五重塔」では、70年ぶりとなる屋根の全面的なふき替え工事が行われていますが、山口市がアメリカの新聞大手、ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52か所」に選ばれたことを受け、県は五重塔が見えやすいようおよそ500万円をかけて外壁シートの一部を透明なパネルに取り替えました。
しかし、日中はパネルで光が反射して中の様子が見えづらいほか、そもそも五重塔が工事用の足場で囲まれているため、観光客からはほとんど見えないという声も上がっています。
岐阜から夫婦で訪れた50代の男性は「工事用の足場があるので完全に透明でも見えないと思います」と話していました。
また、宇部市の60代の男性は、「正直、見えにくいという感じはあります。中がもっとよく見えたらいいなという印象です」と話していました。
県はシートの内側に取り付けたカメラで工事の様子をライブ中継するモニターを五重塔の横に設置していて、「見えづらい場合は、モニターを見て欲しい」としています。