萩 災害時の不安解消へ 視覚障害者が避難所を体験

災害時の避難に不安のある視覚障害者と家族に対し、避難所に用意された設備を知ってもらうことで不安を解消してもらおうという体験会が萩市で開かれました。

この取り組みは萩市社会福祉協議会が個別避難計画を作る中で、視覚障害者から「避難所での生活に不安があり、住み慣れた自宅から避難することは考えにくい」という声が出ていたことから行いました。
体験会には市内に住む視覚障害者や防災士など28人と盲導犬1匹が参加し、まず、ハザードマップをもとに標高が低い場所など自宅周辺のリスクを教わり、避難のタイミングを話し合いました。
続いて、避難所となる総合福祉センターで避難時の受け付けを体験し、アレルギーや服用中の薬などについて受け答えをしました。
その後、センター内の避難場所に移動すると、盲導犬を連れた男性が設置された個人スペースでダンボールベッドや盲導犬が休むための敷物を触ってみたり、トイレの操作ボタンに点字があることなどを確認して不安な部分を解消していました。
参加した男性は「避難所の設備がこんなに進んでいることにびっくりした。今まで避難所を検討したことはなかったが、こういう機会を作ってもらい前向きになれて良かったです」と話していました。