クジラ料理で消費拡大を 調理師対象の講習会 長門

クジラの肉を使った新たな料理を学んでもらい消費拡大につなげようと22日、調理師を対象にした講習会が長門市で開かれました。

この講習会は、かつて捕鯨が盛んだった下関市や長門市でクジラ肉の食文化の普及などを進めている協議会が開いたもので、長門市の会場には地元の飲食店経営者や調理師などおよそ20人が集まりました。
講習会では初めに、遠洋捕鯨を行っている水産会社の社員が部位ごとの肉の特徴や解凍を適切に行うことで、肉の品質が大幅に向上することを説明していました。
このあと、クジラの肉を加工販売する下関市の会社の社長で、鯨料理店を経営する青木光海さんが、赤身をさっとあぶったクジラ肉のローストやステーキをはじめ、舌の肉を使ったタン料理の調理方法などを紹介していました。
クジラの赤身は低温で調理すれば、やわらかくなり、独特の臭みも取れるということで、青木さんは、新たなメニューを一緒に考え、クジラ肉の料理をさらに普及していきたいと呼びかけていました。
参加した飲食店の経営者は、「これまでのクジラ肉のイメージがまったく変わりました。料理のバリエーションを増やせそうなので、これから考えたいと思います」と話していました。