JR徳山駅に停車の「のぞみ」 JR西日本に増便を要望

去年(令和5年)春のダイヤ改正で、周南市のJR徳山駅に停車する新幹線「のぞみ」が減ったことについて、周南市の藤井市長と市内に拠点を置く企業の関係者が、JR西日本に対して増便を要望しました。

去年3月のダイヤ改正で、JR徳山駅に停車する新幹線「さくら」は、上下線で1日11本から20本に増加した一方、「のぞみ」は1日15本から9本に減少しました。
これについて、周南市の藤井市長と市内に拠点を置く5つの企業の関係者が、「のぞみ」の増便を求めてJR徳山駅を訪れました。
このなかで、藤井市長は、JR西日本広島支社の広岡研二支社長に、「周南地域の製造品出荷額は県内の3分の1を占め、首都圏に本社を置く事業所が多いなか、『のぞみ』の需要が非常に多い。円滑な経済活動をできるように増便をお願いしたい」と述べ、要望書を手渡しました。
その後、非公開で意見交換が行われましたが、要望した企業の1つ、出光興産徳山事業所の三品鉄路所長が取材に応じ、今月(3月)のダイヤ改正で増便しなかった理由について、JR西日本からは、コロナ禍前の利用状況に戻らず、観光客とビジネス客の利用者が新山口駅のほうが多いと説明されたことを明かしました。
そのうえで、「芳しい反応ではなかったが、引き続き検討するということなので、ビジネス客が便利に活用できるよう今後も要望したい」と話していました。