下関 空き家とともに家財道具を販売する「のみの市」

空き家が増えている山口県下関市豊北町で建物といっしょに家財道具も販売する「のみの市」が開かれ、大勢の人でにぎわいました。

このイベントは地元の住民で立ち上げた一般社団法人などが、空き家や古い家財道具を再利用してもらおうと開きました。
出品されたのは、築70年を超える木造2階建ての建物をはじめ、この家で使っていた家財道具や古い着物など2000点以上で、10円から数千円の格安で販売されました。
雨が降るあいにくの天気にもかかわらず用意した250枚の整理券がすぐなくなるほどの大盛況で、訪れた人たちは使えそうな家財道具や骨とう品を探しながらお気に入りのものを買い求めていました。
「のみの市」では、半数近くの家財道具が売れ、建物と土地も3人の購入希望者と交渉しているということです。
この家の持ち主の田村淳さんは、「もう使わず処分しようと思っていたので、欲しい人に使ってもらえればうれしいです」と話していました。
「のみの市」を開催した一般社団法人「たきびれっじ」の中野和孝 代表理事は、「予想以上の盛況に驚いた。こういうイベントを通じてこれからも地域を盛り上げていきたい」と話していました。