山口県が「やまぐち生物多様性センター」開設

多様な生物が守られている区域として国が認定する「自然共生サイト」への認定に向けた保護活動などをサポートするため、県は「やまぐち生物多様性センター」を開設しました。

「やまぐち生物多様性センター」は、県庁の自然保護課内に設けられ、15日は、環境生活部の西藤裕一郎審議監とセンター長を務める木本浩慈自然保護課長が部屋の入り口に掲げられた看板の除幕式を行いました。
環境省は希少な動植物の生息や繁殖の場になっている企業や団体、個人などの土地を多様な生物が守られている区域として「自然共生サイト」に認定していて、これまでに全国で184か所が認定されています。
県内では里山やビオトープなどの「自然共生サイト」の認定はなく、「やまぐち生物多様性センター」では、2030年までに7か所の認定を目指してサポートを行うことにしています。
来年度は企業向けのセミナーの開催や希少な動植物を保護する支援員の育成、自然共生サイトの認定候補地での保全活動などに取り組むということです。
木本センター長は「行政だけでなく県民や企業など社会全体で生態系を守っていく必要があるので生物多様性の重要性をみなさんに理解してもらって県全体で保全していきたい」と話していました。