山口県と姉妹提携 スペインの州政府代表団 山口市を視察

山口県と姉妹提携を結ぶスペイン・ナバーラ州政府の代表団が山口市の小学校を訪れ、児童たちと交流しました。

スペイン・ナバーラ州政府の代表団は姉妹提携の締結20周年を記念して、3月11日から4日間の日程で山口県を訪問しています。
ナバーラ州のアナ・オジョ・ウアルデ第二副首相ら5人は、現地の小学校と英語での交流授業を行っている山口市の山口大学教育学部附属山口小学校を訪れました。
はじめに、アナ・オジョ・ウアルデ第二副首相が「この小学校を訪れることができ大変、光栄に思っています。これまで交流を続けてきてくれたことに深く感謝します」と挨拶しました。
これに対して5年生の児童の代表が「スペインのみなさまと交流することができ、とてもうれしく思っています」などと感謝の気持ちを伝え、全員で校歌を披露しました。
このあと、代表団のメンバーと児童は5つのグループに分かれ、アニメやスポーツなどのクイズを出しながら、お互いの国の文化について理解を深めていました。
参加した男子児童は「お互いの国の良さがよく分かりました。楽しく話ができました」と話していました。
また、女子児童は「スペインの人たちが日本の文化を大切にしていてくれたので、うれしく思いました」と話していました。

続いてナバーラ州政府の代表団は、県庁の村岡知事を表敬訪問しました。
村岡知事は「訪問団のみなさんを心から歓迎します。20周年を節目に相互の理解、協力関係の増進を図り、未来志向の交流を積極的に進めていきたい」と歓迎の意を伝えました。
これに対して、アナ・オジョ・ウアルデ第二副首相は「企業、教育、文化、観光などの分野で、お互いの協力関係をさらに強化し、生産的な未来を望んでいます」と応じていました。
このあとの歓談で、アナ・オジョ・ウアルデ第二副首相は、12日岩国市の錦帯橋を訪れたことを紹介し、錦帯橋の世界遺産への登録に向け、ナバーラ州政府としても後押ししたいなどと話していました。
代表団は14日まで山口県に滞在し、県内の大学や企業などを訪問するということです。