ジビエ料理の消費拡大へ 猟師や食肉加工業者などの交流会

農作物などを荒らすため駆除されたシカやイノシシの肉を料理に活用して消費拡大を図ろうと、猟師や食肉加工業者などの交流会が山陽小野田市で開かれました。

この交流会は野生のシカやイノシシの肉などのジビエ料理の需要を開拓するため連携を深めていこうと農林水産省中国四国農政局が山陽小野田市で開き、地元の猟友会のメンバーや食肉加工業者、それに飲食店経営者などおよそ20人が参加しました。
はじめに食肉加工業者の仲村真哉さんが、ジビエの高い栄養価に注目が集まる一方、肉が硬いとか臭いというイメージが定着しているなどと説明した上で、「手に取りやすい商品を作りジビエのイメージを変えていく必要がある」と連携強化を呼びかけました。
これに対し、参加者からは「価格をどう抑えるかが課題だ」とか、「スライスやミンチなど調理しやすくして販売してはどうか」といった意見やアイデアが出されました。
会場ではジビエ料理の試食が行われ、参加者は地元で捕れたシカ肉のローストやイノシシの肉を煮込んだ角煮など5品を味わいました。
中国四国農政局山口県拠点の小松博樹地方参事官は「需要のすそ野を広げるだけでなく、山口県のジビエの品質の高さを広めていきたい」と話していました。