岩国のこども園に爆破予告 有罪判決確定の保育士が失職

岩国市のこども園に「爆弾を仕掛けた」などと記した紙を置いたとして2月、威力業務妨害の罪で有罪判決を受けた24歳の保育士について、岩国市は判決後、刑が確定したことから法律に基づいて失職したと発表しました。

失職したのは、岩国市保育幼稚園課の24歳の保育士です。
保育士は去年11月、勤務していた岩国市美和町の「さかうえこども園」の正門に「爆弾を仕掛けたナリ」などと記載した爆破予告の文書を置き、こども園の業務を妨害したとして逮捕・起訴されて威力業務妨害の罪に問われ、2月、山口地方裁判所岩国支部で懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を受けました。
岩国市によりますと、3月1日に判決が確定し、保育士は地方公務員法に基づき失職したということです。
また、市は指導・監督に適正を欠いていたとして、こども園の園長とこども家庭担当部長、それに保育幼稚園課長を戒告の懲戒処分としたほか、市の総務部長を訓告処分としました。
岩国市の福田市長は「市民の信頼を著しく損なうもので心から深くおわび申し上げます。極めて憂慮すべき事態で、全職員に綱紀粛正の徹底を図るとともに公務員としての自覚を強く促し全力を挙げて市民の信頼回復に努めてまいります」とするコメントを出しました。