電話で指示されATM操作 約740万円詐欺被害 山口

山口市の70代の女性が「介護保険料を払いすぎている。手続きしてもらいたい」などと電話で言われ、指示されるままにATMを操作して、現金およそ740万円をだまし取られる被害があり、警察は詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、先月(2月)上旬、山口市の70代の女性の自宅に「市役所」を名乗る男から「介護保険料を払いすぎていると封書を送った。見ていなければ、近くの金融機関で手続きをしてもらいたい」と電話がありました。
その後、金融機関のコールセンターの担当者を名乗る男から電話で「介護保険料の払い戻しの手続きを行うので近くの金融機関に行ってほしい」と言われ、金融機関のATMを指示されるがままに操作して入金したということです。
その後も入金がうまくできていないなどを理由に繰り返しATMに行くよう指示され、先月10日から28日までのあわせて16回にわたって山口市内の複数のATMでおよそ740万円を入金したということです。
女性が今月1日、再度、振り込みをしようとしているところを金融機関の職員がみつけ、警察に通報し、だまされたことがわかりました。
警察は詐欺事件として捜査を進めるとともに、「還付金がある」「払い戻しがある」「ATMで手続きができる」などと電話があった場合は詐欺を疑い、1人で判断せず警察や家族に相談するよう呼びかけています。