JRケーブル窃盗事件 防犯カメラの車の映像から容疑者特定

宇部市のJR山陽本線でレールのつなぎ目に取り付けられている銅製のケーブルを盗んだとして市内の会社役員が逮捕された事件で、現場付近の防犯カメラに写っていた車の映像から容疑者の特定につながったことが捜査関係者への取材で分かりました。

宇部市若松町の会社役員、河原大貴容疑者(27)は1月25日から2月8日までの間に、JR山陽本線の厚東駅の近くでレールのつなぎ目に取り付けられている「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブル32本、時価にして33万6000円相当を盗んだとして窃盗の疑いで逮捕され、21日、山口地方検察庁宇部支部に身柄を送られました。
捜査関係者によりますと、現場付近の防犯カメラに不審な車が写っていて、その映像から容疑者の特定につながったということです。
県内のJRでは、2月7日から16日にかけて山陽本線と宇部線のおよそ220か所で、あわせて450本のケーブルが切断されて持ち去られているのが見つかり、警察は売却目的でケーブルを盗んだとみて、共犯者がいる可能性も含め余罪などを調べることにしています。