佐波川上流の2つのダムの貯水率回復 取水制限解除

防府市や周南市を中心に、生活用水などを供給する佐波川上流の2つのダムで去年11月から行われていた取水制限について、山口河川国道事務所は、ダムの貯水率が回復しているとして、20日午後3時に制限を解除しました。

防府市や周南市を流れる佐波川流域では、去年(令和5年)夏以降の降水量が例年の6割ほどと少なく、上流の佐波川ダムと島地川ダムでは、去年11月から10%の取水制限が行われていました。
20日、防府市で開かれた会合で、2つのダムを合わせた貯水率は、去年12月に38.6%まで落ち込んだものの、19日の時点で79.3%まで回復したことが報告されました。
そのうえで、気象台が向こう3か月間の降水量について平年並みか多くなるという見込みを示していることから、山口河川国道事務所は、20日午後3時に取水制限を解除することを決めました。
取水制限中、水が出にくくなるなどの影響はなかったということで、山口河川国道事務所の山田直也 所長は、「危機的状況は抜けることができた。皆さまには引き続き水資源を大切に使って頂くことをお願いしたい」と話しています。