美祢 秋吉台で春の訪れを告げる「山焼き」

日本最大級のカルスト台地として知られる美祢市の秋吉台で、春の訪れを告げる恒例の「山焼き」が行われました。

秋吉台の「山焼き」は、ススキや笹などの伸びた枯れ草を焼き払い、新たな芽が出るのを促すため、毎年この時期に行われています。
午前9時半に地元の小学校の児童たちが山焼きをイメージした「草炎太鼓」を披露する中、地元の住民や消防などおよそ1000人が枯れ草に火をつけました。
火は高さ10メートルほどの炎となって、バチバチという音をたてながら広さおよそ1138ヘクタールの草原へと燃え広がっていきました。
また、展望台の近くにも火がつけられると、見物に訪れた大勢の人たちは歓声を上げて、燃えさかる炎に見入ったり、写真に収めたりしていました。
草木で黄金色となっていた山肌は2時間余りで黒い草木の灰へと様変わりしていました。
秋吉台は、初夏になると再び緑一面の草原が広がるということです。
宇部市から夫婦で訪れた71歳の男性は「近くの草が燃えているときは後ずさりするくらい熱さと迫力がすごかったです。草が生えて緑一色になる5月にまた訪れたいです」と話していました。
宇部市の小学4年生の女の子は「バチバチという音をたてて一瞬で燃え上がるのがかっこよかったです」と話していました。