JRの2路線で銅製のケーブル持ち去り 被害は約150か所か

今月(2月)7日から8日にかけて、山口県内のJRの2つの路線で、レールに取り付けられている銅製のケーブルが持ち去られているのが見つかった問題で、被害を受けた場所がおよそ150か所に上ることがJR西日本への取材で分かりました。

山口市のJR宇部線の阿知須駅の構内では、今月8日、宇部市内のJR山陽本線では、今月7日と8日に、レールのつなぎ目に取り付けられている「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブルが、広範囲にわたって切断されているのが相次いで見つかりました。
「レールボンド」は、レールに電流を流すため、つなぎ目に取り付けられている銅線の束で、列車の位置を把握するためには欠かせないものです。
いずれもレールに固定されている両端の部分が切断され、持ち去られていました。
その後の調べで、ケーブルの被害は、宇部線が1600メートルの範囲でおよそ110か所、山陽本線が210メートルの範囲でおよそ40か所に上っていたことが、JR西日本への取材で分かりました。
線路の両側の「レールボンド」が切断されているため、被害の本数はおよそ300本に上るということです。
警察は、窃盗の疑いもあるとみて捜査を進めています。