山口市 中学校の部活動 令和8年度から地域移行の方針案

中学校の部活動について、山口市は令和8年度から地域のスポーツクラブなどに移行させるとした方針案を示しました。

中学校の部活動をめぐっては、教員の負担軽減などのため、国は段階的に地域のスポーツクラブなどに移行させる方針で、山口県も去年(令和5年)10月、公立中学校の休日の部活動について、地域への移行が可能な市や町は再来年度(令和7年度)末までに実現を目指すなどとする、方針を示しています。
こうした中、山口市が示した方針案では、令和8年度から市立中学校の平日と休日の部活動を地域に移行させるとしていて、▼学校の部活動が担ってきた教育的な役割を地域のクラブ活動に継承させることや、▼指導者や運営スタッフを持続的に確保できる仕組みを整備することなどが示されています。
市は方針について学校など関係者の意見を踏まえた上で、今年度中に正式決定するとしています。
また、新年度、部活動の地域移行を推進する組織を市の内部に設け、具体的な検討を進めるとしています。
山口市教育委員会事務局の宮崎知彦 教育部長は、「少子化で部活動の維持が困難になっているが、今後もすべての生徒がスポーツや文化芸術活動ができる環境づくりに努めたい」と話しています。