下関 豊北町 「豊北病院」近く閉院する方針固める

下関市豊北町にある民間の総合病院「豊北病院」が、資金難で経営が立ち行かなくなったとして、近く閉院する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

下関市豊北町の「豊北病院」は、内科や循環器内科などを備えた民間の総合病院で、豊北町内では唯一、入院可能な医療機関として地域を支えてきました。
しかし、関係者によりますと、資金難から看護師への給与が未払いになっているほか、取引先への支払いも滞る状態が続いていて、外部からの支援も受けられなくなったことから、近く閉院する方針を固めたということです。
病院ではすでに2月2日から外来診療を取りやめた上、リハビリなどのデイサービスも9日で終了するということです。
また、入院している患者については下関市内や長門市内の別の病院や老人ホームに順次転院させていて、8日現在入院している14人の患者についても2月中に転院してもらうことにしています。
病院には、理事長や院長など経営の責任者は、ほとんど来ていないということで、医師や看護師には入院患者の転院が終わりしだい閉院することを伝えているということです。
下関市保健医療政策課は「病院側から入院患者の転院についての支援要請はあったものの閉院や休止といった届け出はなく、現段階で市としてコメントできない」と話しています。