“企業のインドネシア進出” 後押しするセミナー

人口減少などで国内市場の縮小が続くなか、県内企業では、成長著しいインドネシアへ進出を模索する動きもみられ、動きを後押しする金融機関によるセミナーも開かれました。

人口減少などに伴い、県内の事業所数は、令和3年には5万5700か所余りで、ピーク時の昭和61年の8万6300か所余りの60%程度まで減少しています。
県内企業のなかには、成長戦略としてインドネシアに製造拠点を新設するなど、進出を模索する動きがみられ、西京銀行は、インドネシア進出をテーマに企業向けのセミナーを開き、2日間でおよそ200人が参加しました。
セミナーでは、インドネシアの人口は2億7000万人で今後も増え、GDP=国内総生産も、2050年には日本を上回ると予想される成長市場だと紹介されました。
また、イスラム教徒のために企業内に礼拝所を設けるのが一般的なことや、ガソリンや電気代が安く、外資進出の制限を緩和する制度が始まり、進出するにはいい時期だと説明されました。
参加した建設会社の代表取締役は、「インドネシアは市場として大きな魅力だ。わが社の技術を現地で実用化したい」と話していました。
西京銀行の松岡健頭取は、「経営者の成長市場を探す強い意欲を感じた。日本の企業が持っている技術は海外で十分生きるので、成功できるところまでサポートしたい」と話していました。