“捕鯨のまち” 下関の小学校でクジラ肉の給食 

節分にあわせてクジラを食べる地元の食文化を次の世代に伝えようと、捕鯨のまちとして栄えた下関市では小学校でクジラの肉を使った給食が出されました。

戦前から戦後にかけて近代捕鯨で栄え、今も商業捕鯨の拠点である下関市と、江戸時代から明治にかけて古式捕鯨が盛んだった長門市では、節分の日にあわせてクジラを食べる風習が残っています。
2つの市ではこの食文化を次の世代に伝えようと、毎年、節分の時期に「くじら交流の日」を設けて、小中学校などの給食でクジラ料理を提供していて、このうち下関市彦島の角倉小学校では「クジラの竜田揚げ」が出されました。
6年生の教室では、児童たちがクジラを味わいながら感想を言い合ったり、節分の日に大きなクジラを食べて邪気を払うという風習について学んだりしました。
下関市では、地元の食文化を知ってもらおうと、年に6回、給食のメニューにクジラ料理を提供しています。
給食を食べた女子児童は「歯ごたえがよくておいしいです」と話していました。
男子児童は「甘みがあってかんだ瞬間にジューシーでおいしかった。牛肉よりクジラが好きです」と話していました。