鳥インフルエンザ発生 県内の養鶏場に緊急消毒命令

防府市の小規模な養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことを受け、山口県は、ニワトリなどを100羽以上飼育する県内の養鶏場に緊急消毒の命令を出し、30日から消毒用の消石灰の配布を始めました。

今月(1月)27日、防府市の養鶏場のニワトリから高病原性の「H5亜型」の鳥インフルエンザウイルスが検出され、県は、この養鶏場で飼っていたニワトリやアヒルなどを殺処分するとともに消毒作業を行いました。
感染を広げないため、県は、ニワトリなどを100羽以上飼育する県内84の養鶏場に緊急消毒の命令を出し、30日から、消毒用の消石灰、およそ200トンの配布を始めました。
一方、長門市の養鶏場では、防護服を着た養鶏場の従業員が、鶏舎の周辺や養鶏場に出入りする道などに消石灰をまいていました。
県は、家畜保健衛生所の職員を現地に派遣するなどして消毒方法を指導し、来月(2月)末までにすべての養鶏場の消毒を終えたいとしています。
県畜産振興課は、「リスクが高まっているので、より一層、厳粛に対応し、出入りの際の消毒や野生動物侵入防止のネットの点検などを徹底してほしい」と話していました。