“育ててくれた人へ感謝を” 中学生が子育て体験 山口

命の尊さや育ててくれた人への感謝を育んでもらおうと、山口市の中学校で子育て体験教室が行われました。

湯田中学校で開かれた子育て教室には、3年生の生徒およそ100人が参加しました。
生徒たちは、まず、保健師から妊娠中の体の変化や乳幼児の月齢による発達のしかた、成長の具合には個人差があるといった説明を受けました。
このあと、3つの班に分かれて子育て体験を行い、このうち、妊婦さんの体験では、重さ7キロほどの「妊婦ジャケット」を着て体を動かしたり、横になった状態から起き上がったりしながら大変さを学んでいました。
また、乳幼児の親子と触れあう体験では、実際に赤ちゃんをだっこさせてもらったほか、母親から育児の楽しさや苦労などを聞いていました。
このほか、人形を使っておむつを替える体験も行われ、母親たちにコツを教えてもらいながら、自分たちもこうやって大事に育てられてきたことを教わっていました。
妊婦の体験を行った男子生徒は、「思ったよりも重くて大変でした。機会があれば妊婦の人に優しくしてあげたいと思いました」と話していました。
また、オムツ替え体験を行った女子生徒は、「赤ちゃんも無言でオムツを替えられるのは嫌だと思うので、声をかけながらするのが大事なんだと感じました。ふだんはやらないことなので、体験できて良かったです」と話していました。