村岡知事 「瑠璃光寺五重塔」外壁シートの一部を透明パネルに

山口市がニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52か所」に選ばれたことを受け、村岡知事は、屋根の改修工事のために覆っている国宝の「瑠璃光寺五重塔」の外壁シートの一部を透明パネルに取り替える方針を明らかにしました。

アメリカの新聞大手、ニューヨーク・タイムズは、「2024年に行くべき52か所」の3番目として山口市を取り上げましたが、記事で紹介された国宝の「瑠璃光寺五重塔」は、70年ぶりのひわだぶき屋根の全面的なふき替え工事のため外壁シートで覆われて見ることができず、関係者からは不安の声が上がっていました。
これについて、村岡知事は、23日の定例会見で、県の予算を活用して、外壁シートのうち東側の一部を巨大な透明パネルに取り替えることや、五重塔の中にカメラを設置して、モニターで工事の様子を公開する方針を明らかにしました。
また、当面の取り組みとして、県観光連盟のホームページに特集ページを開設するなど、山口市だけでなく、県内全体の観光振興につながるよう、効果的なプロモーションに取り組むことにしています。
村岡知事は、「訪れた人にがっかりされないように、できるだけ実物が見えるようにしていきたい。末永く受け継がれてきた歴史や文化をしっかりと伝えていきたい」と話していました。