中間貯蔵施設 森林伐採可能になる前に住民が中電に抗議 上関

中間貯蔵施設の建設に向けた調査が進む上関町で、ボーリング調査に向けた現地の森林の伐採が可能となるのを前に住民が中国電力の事務所の前で抗議活動を行いました。

中国電力が上関町に提案した使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設計画をめぐって、町は去年8月、建設に向けた調査を受け入れる考えを表明し、電力会社による文献調査などが進められています。
先月(12月)、中国電力は町内にある会社敷地内でボーリング調査を行うため森林を伐採する届け出を町に提出し、21日から伐採が可能となります。
きょう(19日)中国電力上関原子力発電所準備事務所の前では住民が「中間貯蔵施設反対」と書かれたのぼりを掲げて抗議活動を行いました。
参加者が「瀬戸内海に面する上関町に中間貯蔵施設や原発ができたら有事の際、伊方原発や基地のある岩国市も大変なことになる」とか関西電力の使用済み核燃料について、「関西や福井県で処理してもらわないといけない」と訴えました。
主催した「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表は「伐採が可能となる前にしないように訴えにきた。中間貯蔵施設を上関町民は望んでいない」と話していました。