“公共施設に県産木材を” 木材の利用方法学ぶ研修会 防府

市役所の庁舎などの公共施設に地元のスギやヒノキなどの木材を活用してもらおうと、自治体の職員などが木材の利用方法を学ぶ研修会が防府市で開かれました。

研修会は戦後に植えたスギやヒノキが本格的な利用期を迎える中、活用の場を広げようと、岩徳流域林業活性化センターなどが開き、自治体の職員や林業関係者などおよそ60人が参加しました。
はじめに会場の県農林総合技術センターでは、本館内装にスギをふんだんに使っていることや、連携・交流館では構造材がすべて県産木材だと説明され、参加者たちは写真を撮ったり触れて感触を確かめたりしていました。
続いて、木材を使うメリットについて、太い木材は燃えにくいという耐火性や、引っ張る力や圧縮に対する力に強く耐震性があること、それにリラックス効果があることなどが説明されました。
参加した柳井市の男性職員は「大きな建物でも木でつくることができると知りびっくりしました。柳井市には木造の公共施設はあまりないので検討していきたい」と話していました。
岩徳流域林業活性化センターの長田真一郎事務局長は「木材のよさを理解してもらえたので市町の施設に県産の木材を積極的に利用してもらいたい」と話していました。